アメリカンビンテージ 時代は黄金期


アメリカンビンテージが好き!

アメリカンビンテージは1950年代~1970年代ぐらいまでの期間の【古き良き時代のアメリカ】のことを指しています。【アメリカンビンテージ】は音楽でいうと、オールディーズの時代の女の子は、ポニーテールにサーキュラースカートといわれるフワッと丸くなるスカートに短いソックス。男の子はリーゼントのような感じです。

『ウエストサイド物語』に出てくるような、ファッションテイストがまさに【アメリカンビンテージ】の時代です。テレビドラマの『奥様は魔女』とかの時代です。

アメリカンビンテージ

ウエストサイド物語はブロードウェイミュージカルから人気が出て映画化されましたが、ブロードウェイでの初演は1957年なので、演じられた時代もまさにアメリカンビンテージの時代です。この時代のアメリカは、白人にとって最高に良い時代で第二次世界大戦に連合軍で勝利して豊かを享受していた時代です。1950年代はまだベトナム戦争にアメリカは足を入れていない時代なので、ヒッピーが登場したLOVE&PEACEの時代になる前のことです。

特に1955年代以降は豊かさをアメリカ独占状態の様相だったので、『奥様は魔女』でも大型冷蔵庫・掃除機・洗濯機といった家電製品に囲まれて生活して大型アメリカ車を乗り回すといった時代です。第二次世界大戦が終わって白人中流階級は消費の時代だったので、企業も中流階級に消費を促すような広告を打ちまくっていた時代なので、この時代のブリキの広告もアメリカンビンテージとして今でも人気の高い商品です。レトロな感じが21世紀には新しく感じられるのでしょう。

『コカコーラ』『キャンベル』『バドワイザー』『ラッキーストライク』『ケント』『セブンアップ』『フォード』『バンクオブアメリカのトラベラーズチェック』と旅行を歌い、タバコに車に食品など消費を促すものが広告を出していました。車の広告ではスキー場や海へ行くことを促すような広告作りになっているので、アメリカンビンテージは消費の時代でもあります。

そしてこの時代は『ダイナー』(DINER)と呼ばれるところでデートをして『ソーダ・ファウンテン』を飲むのがティーンエイジャーのデートがお約束です。『ダイナー』で使っていたような形の椅子や小物類もアメリカンビンテージ雑貨では非常に人気があります。『ダイナー』がイマイチよく分からない?!なら『デニーズ』へどうぞ。デニーズの外観は1950年代のダイナーをイメージしてデザインされています。『ダイナー』はフランチャイズのお店ではありませんが、どこでも同じようなアメリカ料理を出して同じようなつくりをしているのが『ダイナー』です。

ダイナー:DINER

ダイナーの基本は深夜でも営業しているのが特徴で、24時間営業をしているのがごく一般的でした。今でもダイナーはありますが、店内の様子は【アメリカンビンテージ】の時代とは様変わりしていて、レストランと見間違えてしまうような作りのダイナーになっていますが、当時のダイナーは細長い建物が主流で店内にはカウンターがあり、小さなボックスがいくつかあるのがお約束です。

ダイナーの食事
ハンバーガー、フライドポテト、アメリカンクラブハウスサンド、グリルドチーズサンドイッチといった、一般的なアメリカ料理がダイナーのメニューに載っています。
初期のダイナーではグリルで調理できるものがメニューに載っていたので、ほとんどの料理は焼きものです。そしてオムレツを含んだ卵料理が加わります。その他にワッフル、パンケーキ、フレンチトーストという朝食の料理が一日中食べれます。
そして、強烈な甘いものが大好きなアメリカ人なので、デザートもお約束です。ダイナーでは、カウンターの後ろにデザートのショーケースがあってそこにドーンと大きなケーキ、パイ、クッキー、マフィンなどが陳列されていて、そこから好みのデザートを注文するスタイルです。ダイナーでのデザートは特にパイです。パイもアップルパイやチェリーパイがホールで陳列されていて、注文が入ったらカットして出すというスタイルです。
飲み物はコーラやソーダ・ファウンテン。ソーダ・ファウンテンはソーダ水のことです。そしてコーヒーです。本格的なコーヒーではなくて、いつコーヒー淹れたのか分からないようなアメリカンコーヒーはダイナーのお約束の飲み物です。

ファイヤーキング:Fire-King

ファイヤーキングはアメリカンビンテージと時代がかぶるアメリカのガラス製品メーカーです。『ファイヤーキング』はブランド名で、製造るメーカーはアンカーホッキング社(Anchor Hocking)です。大量生産されていた時代は1942年から1976年なので、【アメリカンビンテージ】の1950年代にぴったりと当てはまります。

ファイヤーキングとアメリカンビンテージそしてダイナー。ダイナーで調理されるものは、オーブンを使った料理です。ファイヤーキングは耐熱ガラスを使っているのが売りです。そのままオーブンにかけられる耐熱性はとっても便利です。そしてぽってりとしたフォルムになっているので、がさつに扱ってもパリーンとヒビが入ることもないので耐久性も人気の秘訣でした。特に人気が高かったのはファイヤーキングの中でもマグカップです。

マグカップは、消費を促す企業のノベルティグッズとしても利用されていたので、マグカップに企業のロゴが入っています。そのほかに今も人気の高いキャラクタースヌーピーのマグもビンテージマグの中でとても人気です。スヌーピーは漫画ピーナッツ(Peanuts)に登場する犬ですが、ピーナッツが連載開始されたのは1950年なので、スヌーピーも【アメリカンビンテージ】です。

ファイヤーキングは1970年代まで日常用品としてアメリカのオハイオ州で大量生産されていました。そして消費する時代のアメリカの多くの家庭で、食器やキッチン用品などがほとんどの家庭で何らかの形で使用されていました。耐久性が高く耐熱ガラスのファイヤーキングの中には、レストランウェアーというシリーズもあったので、レストランやホテルそしてダイナー、また病院などでも使用されていたほど、普及していました。

ファイヤーキングが生産されていたのは1976年までなので、ビンテージのファイヤーキングは非常に人気の高いマグカップになります。

復刻版として、ファイヤーキングジャパンが設立されて当時の製法で製造されていますが、メイドインジャパンです。アメリカで製造されていた時代は当然ながら『MADE IN U.S.A.』になっています。製造がなくなってしまっているため、この『MADE IN U.S.A.』のファイヤーキングをコレクターしている人達は世界中にいます。もちろん製造が終了しているのでアメリカの食器店へ行っても買うことはできません。

最近またファイヤーキングがアメリカでも再び脚光を浴びるようになりましたが、これはアメリカ人主婦が大好きな元祖カリスマ主婦とも言えるアメリカカリスマ主婦のマーサ・スチュワートの影響です。マーサ・スチュワートはテレビで主婦が喜びそうなテレビ番組を持っていましたが、そのテレビ番組内で自慢のレシピやおもてなしの極意を紹介していますが、テレビ番組の中でジェダイというヒスイ色の食器を使用しました。このジェダイシリーズはファイヤーキングの代表的なシリーズですが、マーサが使ったことで、「まぁ!あのマーサが!!懐かしいわ~ジェダイ!」と食器棚にあったファイヤーキングを再び再認識したアメリカ人主婦が激増して、またまた脚光を浴びることになりました。

現在入手できるその当時の製品は、誰かが所有していたものを買うしか方法がないわけです。結局、未使用のファイヤーキングを手に入れるのはとても難しいといえます。元のラベルの付いたアイテムはプレミアムが付いていてとても高い値段がついています。そして新品の物や使用した形跡がないアイテムについては、ミントコンディション (mint condition) と呼ばれていて、コレクション収集家の間でとても珍重されています。

そしてビンテージということもあって、コンディションの状態で値段も変わってきます。コンディション状態を表現する言葉があるので、ビンテージ物を選ぶ時の参考にしてください。

コンディション用語

劣化線
持ち手(ハンドル)のつけね部分などにみられる表面上のヒビです。このヒビは時間がたっているものから出てくるヒビです。使用する際には特に問題はありません。
練りムラ
マグカップの型に、ガラスを流し込んだ時に生地が型から流れたものです。
ホワイトスポット
ほとんどのカップに多少はあるもので、生地の練り残しからできる白い小さな点です。
ペイントロス
プリントされている部分のハガレや薄れです。プリントものにはよく見られるものですが、ビンテージの持ち味ともいえます。
クラック
ヒビが入っているもの
チップ
欠けているもの
ヘアライン
練りムラなどからでてくるもので、ごく細くて浅いライン状です。見た目にはキズのようにも見えます。
フリーバイト
指で撫でてみると分かりますが、飲み口にみられるザラザラのことです。

ファイヤーキングマグカップの種類

Dハンドルマグ
マグカップの持ち手ハンドルの形が、アルファベットのDに似ていることからこの名前になりました。初期の物は製造によってサイズのバラつきがあります。
スタッキングマグ
スタッキングは積み重ね。名前の通りにマグカップを積み重ねできるタイプです。
スタッキングマグ ラウンドハンドル
同じくスタッキングできるマグですが、丸型の持ち手になっています。持ち手は良く見ないと気が付かないかもしれません。
スタッキングマグ リブボトム
同じくスタッキングでするマグですが、ボトムの部分がリブ(あばら骨)のようになっています。
9オンスマグ
Dハンドルやスタッキングに比べると一回り大きいサイズです。9オンスの容量がそのまま名前についています。
ソーダマグ
ソーダの炭酸飲料には泡がつきものですが、飲み口が広くなっているので泡が溢れにくくなっています。別名コーラマグ。
キンバリーマグ
表面のゴツゴツした感じが、ダイヤモンドの原石に似ていることからダイヤモンドの原産国南アフリカの都市キンバリーから名前が付けられたといわれています。
コンコードマグ
帆立貝にも似ていることから、スカロップボトムとも言われています。カルフォルニア中部にある都市コンコードから名前が付けられました。
バレルマグ
バレルは樽です。バレルとネーミングされているだけあって、かなり大きめのサイズです。ビールのジョッキとしても使えそうです。
キャメロットマグ
キャメロットは牧歌的で幸福なという意味なので、ちょっと地味だけどなんか落ち着くマグです。表面のデコボコが良いのです、欠けやすい点でもあります。
フッテッドマグ
ファイヤーキングマグの中で一番高いマグです。背の高さは12.7センチなので、トールマグの呼び名もあるほどです。
ショートマグ
ほとんど1977年以降に製造されたもので、スープカップのようなこのマグには、いろんな形があって持ち手もいろいろあります。フォルムがかわいいマグです。

マグカップ底のブランドロゴ種類

FIRE-KING OVEN GLASS(1940年代後半~1948年頃)
ファイヤーキングブランド設立時のブランドロゴは、ブロックレターという書体で刻印されたシンプルなデザインです。期間も短いため希少なもの。
OVEN Fire King GLASS(1940年代後半~1950年代初頭)
Fire-King の筆記体のロゴになりブランドロゴが採用になった最初のもの。”OVEN”は上に”GLASS”は下に中央にFire-Kingのロゴが入っています。
Fire-King OVEN WARE(1940年代~1950年代初頭)
Fire-King 筆記体のロゴが筆頭にレイアウトされたバーションの刻印。
OVEN Fire-King WARE(1950年代のロゴ)
1950年代のロゴにはWAREの文字が筆記態のロゴの下に刻まれています。レストランウェアに多く使用されていました。
OVEN Fire-King WARE MADE IN U.S.A.(1950年代後半~1960年代初頭)
この頃からグローバル展開が始まったので、後ろの刻印mの最下部に製造国が明記されています。
ANCHOR HOCKING Fire-King WARE MADE IN U.S.A.(1960年代中期)
OVENの文字が消えて社名のアンカーホッキングのロゴと会社のマーク(錨)が入りました。 
OVEN-PROOF MADE IN U.S.A. (1970年代~1984年まで)
FIRE-KINGの筆記体のロゴが消えて、中央には錨マークになりました。  
HERITAGE Fire-King MILK GLASS MADE IN JAPAN(2010年~)
ミルクガラスはアメリカ国内で製造できなくなり、日本のガラス職人たちと手を結び当時の製法を再現したのがファイヤーキングジャパンになり設立となりました。